江戸川乱歩賞や直木賞を受賞した超一流作家池井戸潤さん。著書が何作もドラマ化されており、ヒット作も多いですよ。
今回は池井戸潤さんの作品のおすすめドラマについて紹介します。
半沢直樹
まず最初に紹介するのは、堺雅人さん主演、TBSの大ヒットドラマ「半沢直樹」です。2013年の第1シリーズが平均視聴率29%、最終話の視聴率が42.2%と爆発的なヒットとなり、2020年の第2シリーズも平均視聴率24.7%の大ヒット作となった半沢直樹も、原作は池井戸潤 作品なのですね。銀行の派閥争いを描いた同作は、池井戸潤さんの「半沢直樹シリーズ」が元となっています。
名言「倍返しだ!」も、ドラマ程強調されてはいないものの、原作でも登場していますよ。ドラマ化されていない作品は、2020年に出版された「アルルカンと道化師」があります。
下町ロケット
続いて紹介するのは、こちらも半沢直樹同様TBSの「日曜劇場」枠で放送された阿部寛さん主演ドラマ「下町ロケット」です。2015年に放送された第一シリーズが平均視聴率18.5%のヒットとなり、2018年に続編となる第2シリーズが放送されました。経営危機に陥った精密機械製造業の中小企業、佃製作所の奮闘を描く物語で、2019年に放送された特別編も合わせ原作の内容はドラマで完結まで描かれています。
池井戸潤さんとTBS、日曜劇場のタッグは他にも2014年の唐沢寿明さん主演「ルーズヴェルト・ゲーム」、2017年の役所広司さん主演「陸王」、2019年の大泉洋さん主演「ノーサイド・ゲーム」がありますよ。
ハヤブサ消防団
続いて紹介するのは、2023年7月クール放送のテレビ朝日系列のドラマ「ハヤブサ消防団」です。中村倫也さん主演のドラマで、岐阜県の山間の集落「ハヤブサ地区」で放火も疑われる連続火災が発生、作家ながらハヤブサを守るためにハヤブサ消防団へ入団した主人公の奮闘を描いた作品です。穏やかそうなタイトルとは裏腹、異色のミステリー作品なのですね。
同作の原作は「小説すばる」2021年6月号から2022年5月号で連載された作品で、かなりスピーディーにドラマ化が進んだことが分かります。
『ハヤブサ消防団』犯人捜しから人間の闇に迫るミステリーに変貌:日経クロストレンド (nikkei.com)
花咲舞が黙ってない
続いて紹介するのは、日本テレビ系ドラマ「花咲舞が黙ってない」です。杏さん主演の本作は、東京第一銀行の臨店班である主人公達が銀行内の様々なトラブルを解決していく痛快ヒロインドラマで、第1シリーズは2014年に放送されました。時期的に「女性版半沢直樹」と報道されたりもしましたが、こちらも平均視聴率16%とヒットを記録し、2015年には第2シリーズが放送されましたよ。
原作にあたる作品は2004年刊行の「不祥事」という単純なタイトル。花咲舞シリーズ以外の作品もアレンジして使用されているほか、ドラマ終了後は池井戸潤さんがドラマと同名タイトルで小説を書かれています。
ようこそ、わが家へ
最後に紹介するのは、フジテレビの月9枠で放送されたドラマ「ようこそ、わが家へ」です。主演は相葉雅紀さん、嵐が歌ったドラマ主題歌もとても爽やかな曲調でしたが、その実態はサスペンスタッチのホームドラマでした。ごく平凡で、しかしそれぞれが強い正義感を持つ主人公家族が、ひょんなことから何者かから嫌がらせを受けるようになり、その嫌がらせの犯人を見つけていくという物語。嫌がらせの犯人は一人ではなく、次々と起こる事件や続々登場する犯人などの展開が好評を博しました。
原作は文芸誌「文芸ポスト」で2005年から2007年に連載され、ドラマ化の前にはNHKラジオでラジオドラマ化もされましたよ。
最後に
今回は池井戸潤さん原作のおすすめドラマについて紹介しました。
次々と名作を世に送り出し、間接的にヒットドラマを産み出して来た池井戸潤さん。これからの活躍にも要注目です!