心にじんわりと残る短編小説『花まんま』が、映画化されたことをご存知でしょうか?本作は、両親を亡くした兄妹が支え合いながら生きる姿に感動する人も多く、話題になったようですね。
そこで今回は、実写化された『花まんま』あらすじ・キャストや、原作と映画の異なる点やロケ地について調査しましたので紹介していきます。
『花まんま』あらすじは?
大阪の下町を舞台に、ひと組の兄妹の絆と切ない秘密を描いた物語『花まんま』。2人は両親を亡くしても懸命に生き、兄の俊樹は父との約束「妹を守ること」を胸に、長年フミ子を支え続けてきました。
しかし、妹の結婚をきっかけに忘れたはずの過去がよみがえり、兄妹の運命が大きく揺らぎ始めます。愛と記憶が交錯する中で、「家族とは何か」を問いかけるストーリーです。
『花まんま』キャストは?
人間ドラマが魅力的な映画『花まんま』の主なキャストについて、紹介しましょう。
加藤俊樹:鈴木亮平
幼くして両親を亡くし、父との約束を胸に妹・フミ子を守り続けながら、大阪下町で生きる熱血漢の鈴木亮平さん演じる加藤俊樹。町工場で働きながら妹の親代わりとして成長を見守り、日々の暮らしを支えてきました。性格は愛情深く不器用で、妹のために全力を尽くす姿が印象的です。
演じる鈴木さん自身も兵庫県出身で、ネイティブな関西弁を自然に使いこなし、地元の空気感をリアルに表現して作品の説得力と親しみやすさを高めています。
加藤フミ子:有村架純
俊樹の3歳年下の妹で、幼い頃から兄の深い愛情に守られて育った加藤フミ子を、有村架純さんが演じました。結婚を間近に控えながらも、心の奥には誰にも言えない“ある記憶”に揺れているフミ子。明るく健気に見える一方で静かな葛藤を抱え、過去と未来の狭間でもがく姿が印象的です。
有村架純さんも兵庫出身で、自然体の演技とやわらかな関西弁がフミ子の「素朴さの中に潜む特別な魅力」を際立たせています。フミ子の記憶と秘密が物語の核心を形づくり、視聴者の心を静かに揺さぶる重要な役です。
中沢太郎:鈴鹿央士
フミ子の婚約者で動物行動学を研究する大学の助教・中沢太郎を、鈴鹿央士さんが演じました。カラスと会話できるというユニークな肩書きがあり、浮世離れした雰囲気を持っています。また、常にフミ子を温かく見守り、心の揺らぎも包み込む存在です。
岡山出身である鈴鹿央士さんは知性と優しさを感じさせる中沢を自然体で演じ、情熱的な兄・俊樹との対比を際立たせています。
三好駒子:ファーストサマーウイカ
俊樹の幼なじみで、実家のお好み焼き屋「みよし」で働く看板娘・三好駒子を演じたのは、ファーストサマーウイカさん。小さい頃から兄妹を知る存在で、気取らず面倒見の良い性格です。また、冗談や毒舌を交えながら、相手の気持ちを察して寄り添う温かさと芯の強さを持っています。
大阪出身のファーストサマーウイカさんは、テンポの良い関西弁と確かな表現力を生かし、駒子の飾らない魅力をリアルに体現。彼女の存在は作品全体に下町の温度感と人情のぬくもりを与え、物語をより豊かにしていると言えるでしょう。
『花まんま』原作と映画の違いとは?
原作小説『花まんま』と映画版の主な違いは、物語の時間軸の拡張や、キャラクターの追加が挙げられます。原作は子供時代の兄妹を中心に幻想的な体験を表現。一方で映画は大人になった兄妹のその後や新キャラクター・三好駒子が加わり、秘密を軸に関係性を現代的に再解釈しています。
また、主題の深化や世界観が再構築され、大阪下町と昭和レトロを融合させた映像美も追求されました。さらに、追加エピソードやスピンオフ小説『花のたましい』によって物語の幅も広がっています。
『花まんま』ロケ地を紹介!
映画『花まんま』の舞台である、ロケ地を紹介していきましょう。
布施商店街:東大阪市のロケ地
東大阪市にある布施商店街が、『花まんま』のロケ地として使われました。有村架純さん演じるフミ子が自転車を押しながら、鈴鹿央士さん演じる婚約者・太郎と歩くシーン。また、鈴木亮平さん演じる俊樹とファーストサマーウイカさん演じる幼馴染・駒子の夜の帰宅場面などが撮影されています。
布施商店街は1番街から4番街まで約600mの長さがあり、ロケは布施駅から徒歩3分の「ブランドーリふせ1番街」で行われたようです。
彦根城周辺:滋賀県のロケ地
『花まんま』では、俊樹と太郎が彦根にいるフミ子を車で探しに行くシーンが、滋賀県の彦根城周辺で撮影されました。国宝指定されている彦根城は歴史的建造物としての趣を残し、ノスタルジックな雰囲気が映画の情景をより印象的にしています。
彦根城は別名「金亀城(こんきじょう)」とも呼ばれ、彦根市はゆるキャラの「ひこにゃん」も有名。ロケ地はJR彦根駅から徒歩約15分の場所にあり、観光地としても人気のスポットです。
お好み焼き『ひょうたん』:京都府のロケ地
映画『花まんま』では、三好駒子が働くお好み焼き屋の店内シーンが、京都府のロケ地に実在するお好み焼き屋「ひょうたん」で撮影されました。店内は昭和レトロな雰囲気を残しており、兄妹の日常や人間関係の温かさをリアルに描いています。
お好み焼き屋「ひょうたん」は京都市伏見区深草西浦町に位置し、京都市営烏丸線のくいな橋駅から徒歩10分ほどでアクセス可能。営業時間は平日17:30~24:00・日祝日17:30~23:00(水曜定休日)であり、地元の人々にも親しまれているお店です。
ポートピアホテル:兵庫県のロケ地
フミ子の結婚式の感動的なシーンが、兵庫県神戸市にあるポートピアホテルで撮影された映画『花まんま』。南館4階の「セントチャペル」とテラスバンケット「レヴァンテ」が使用され、ガラス張りのチャペルで行われた撮影は、温かな光に包まれた印象的な場面になっています。
兵庫県のロケ地である「神戸ポートピアホテル」は、ポートライナー市民広場駅から徒歩3分の場所にあり、新神戸駅や三宮駅からは無料シャトルバスも利用可能です。
まとめ
今回の記事では、映画『花まんま』あらすじを中心に、キャストや原作と映画の違う点・ロケ地などを紹介しました。
本作の原作と映画の違いとして、物語の時間軸の拡張や三好駒子が加わったことなどが挙げられるようですね。この記事のあらすじやキャラクター・ロケ地も参考にして、『花まんま』を楽しみましょう!









